兵庫県・補完代替療法センター
建築家の黒川記章さんが心不全で亡くなりました。黒川さんとは“兵庫県の50年後をどうするか”をテーマにした井出兵庫県知事を囲む会などで何度かお会いしました。
50年後には日本の人口は1億人を切り、100年後には今の人口の半分になると言われています。そのような中での少子化、高齢化を迎え、都市集中と過疎地が生まれてきています。個人個人、各々の会社の所得水準が高まればいい、人手不足は東南アジアから人手を入れるといい、人口が減ることを恐れることはない、今と同じような経済・文化を保てるだろうという意見もありました。
黒川さんは近著、『都市革命―公有から共有へ』のページをめくりながらまとまった話をしていました。「住む人が少なくても人が集まってくればその街は活性化する、いろいろな分野で人が集まるところをある、人が集まるところには人が集まる要素がある、そこで何をテーマにして、何をしているか、を参考にして街を作っていくべきである」と言っていたのが印象的でした。
私は建物、施設を作り、そこで人を集めようとしても、街の活性化には繋がらないと考えています。まずその街の住民が生き生きと生活を楽しむ何かが在って、そこに人が集まってくると思っています。その街の住民の生き方、過ごし方が大事だと思います。
兵庫県には黒川さんも助言をしていた兵庫県に“21世紀の森”課があります。“21世紀の森”課では尼崎の森と小野長寿の郷の構想を立てています。尼崎は重化学工業を中心として日本の産業経済を支えてきましたが、反面自然を失い、公害をもたらしてきました。
近年産業構造の変化に伴い工場の遊休地が出来、地域の活力が低下して来ました。そのような臨海地域(1000ha)において人々の暮らしにゆとりとうるおいをもたらす水と緑豊かな自然環境を作り出し、街を再生する環境共生型まちづくりを目指しています。
また小野長寿の郷(360ha)は小野市市場地域の自然環境を生かし、森林療法を中心に伝統医学療法、アロマセラピー、園芸療法など補完代替療法を組み合わせて、疾病の治癒はもちろん予防や健康増進に取る組む場を作ろうとするものです。現在の都市型医療だけでは満足しない患者が増えています。
たとえば抗がん剤などの治療はがん細胞を直接叩こうとするものなので患者自身の免疫力は下がる一方となり、患者にとって苦しいものになってしまいます。患者の生活の質(QOL)を上げるのにはどうしたらいいか?薬だけではあがってきません。食欲、睡眠、充実感、鎮痛などQOLは免疫を上げることにあります。
それには患者に優しい環境が必要になってきます。そして免疫を上げるいろいろなセラピーが必要です。森林を利用し補完代替療法と組んでいくことで、QOLを高めるもうひとつの医療が生まれることでしょう。兵庫県では今後3年間の実証の研究に入ります。
このような兵庫県の補完代替療法センターが実現することで、日本の新しい形の医療が全国から注目されることでしょう。ちなみに森林ではいろいろな香りが飛んでいます。セラ治療院では特に北海道の下川町で抽出している“もみの木”の精油をよく使っています。殺菌性があり、クリニックの待合室などにアロマライトに入れて使われていますし、咳を止める効果が見られます。この冬の風の対策に常備してはいかがでしょうか。










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