コラム

機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシア

どうにも胃の調子が悪い、いつも漬物石を抱えているような気がするという患者さまがいらっしゃいました。

病院でレントゲンや胃カメラも受けたそうですが、異常なし。

三か月間処方箋を飲み続けたそうです。診断名は「機能性ディスペプシア」。最近頻繁に聞くようになりました。

 

目に見える異常がないのに、胃の機能に問題があるという意味で「機能性ディスペプシア」と言うそうです。

2013年に正式名称として認められた比較的新しい病気です。

それまでは、ストレス性のもの神経性の疾患名で診断されていました。

現在患者数は非常に増加していて、来院者の50%近くに見られるそうです。

 

症状としては胃もたれや満腹感、みぞおちの痛みや焼けるような感じがあります。

この症状が毎日続くので、患者本人としては始終不快感が続くことになり、生活にも支障を及ぼすことになります。

私たちが食事をすると、胃は食物を貯めて、十二指腸に送る役割をしてくれています。

胃に食べ物を貯めたり、十二指腸に食べ物を送るとき、それぞれの臓器で刺激に弱くなっているときにトラブルが起こります。

このほか生活習慣や心因的な問題によってもこの機能性ディスペプシアは引き起こされることがあります。

 

一般的な治療法としては、この機能を改善させるための投薬と胃酸を抑える投薬をすることが多いです。
このほか抗うつ剤や漢方薬などを使用することがあります。
鍼灸でも胃腸の症状に手足や背中、腹部などの治療が行われてきました。
先の患者さんもやはり背中の非常に張りが強く、また腹部にはかなり大きい硬結が見られます。
全身のマッサージで胃の血流を改善し、刺鍼。特に腹部は念入りに緊張をとっていきます。
触れることで自律神経の緊張もとることができるので、治療後には胃が動いている音が鳴っていました。
多くの原因を抱えている患者さんが多いので、急に改善というわけにはいかないと思いますが、いろいろな治療法を取り入れることも大切だと思います。