コラム「紫外線は百害あって一利のみ」
天気がいい日の紫外線が気になる季節になりました。外に出かける機会も増えていますが、紫外線対策はしっかりできていますか?
紫外線による私たちのからだへの影響
紫外線による私たちのからだへの影響は急性のものと慢性のものの二種類あり ます。 急性のものは、太陽の日射しを浴びて、皮膚が赤くなるサンバーンや皮膚が黒 くなるサンタンと呼ばれる日焼け、雪目と言われる角膜の表面が傷つく疾患や 免疫機能の低下があります。 慢性のものには、シミやシワ、老人班、腫瘍、皮膚がん等があります。これらは、紫外線を浴びることによって、真皮に損傷を受けることで皮膚の損傷だけ ではなく、腫瘍やがんをつくる基礎をつくってしまうことになります。皮膚細胞の DNA が損傷すると、がんのような突然変異が起こるのです。
太陽を浴びるとビタミンDがつくられます
太陽を浴びると、カルシウムの吸収を助けるビタミンDがつくられます。骨粗鬆症予防には重要な要素です。また、免疫力を上げてくれたり、高血圧や糖尿 病、がんなど生活習慣病や認知症のリスクを下げてくれる効果も期待できるので、最近話題のビタミンです。 全く屋外に出ない生活を送っている高齢者の方やビタミン D を必要とする妊婦さんは、日光浴をお勧めされることもあると思います。
とはいえ、日陰で 30 分程度でビタミン D はつくられます。栄養バランスがと れる食事が摂れていて、通勤や通学で外に出ていれば補えることが分かっています。 無理に太陽を浴びるよりは、しっかりと紫外線対策をして過ごすほうをお勧め します。5 月は意外と紫外線の多い時期。日焼け止めや日傘、サングラスなどを準備して、ビタミン C やビタミン E を積極的に摂りましょう。
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